2013年08月05日

地産地消と地鶏

『地産地消』
地域で取れた農作物や畜産物を取れた地域及びその周辺(いわゆる地元)で消費すること。
移動距離が増えるほど、ガソリン代や人件費などの費用だけでなく
人手などの労力を必要以上かけず消費者の手に届くようにと考え出された言葉。
自生しているものだけという概念ではなく地元産という広い範囲に適用される。

『地鶏』
古来から日本に生息する鶏ということではなく
いわゆるブロイラーと呼ばれる大量飼育された鶏肉と区別し
広い場所で長い時間をかけて育てられた鶏を指す。
最近では、ブロイラーと明確に区別するため飼育条件などを明文化し
条件をクリアした鶏を地鶏と認定する制度がある。

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昨日ね、指摘されたんですよ、『名古屋コーチン』は地鶏じゃない‼って。
『日本三大地鶏』なんて呼ばているのに、なんで?って思ったんですけど。
しかも、地産地消の対象でもないですよと。

調べましたよ~、仕入れ先の方にも日曜日だったからわざわざ個人携帯に電話までしたり。
結局ね、地鶏申請を行っていないということが地鶏じゃないって言われた意味だったんですけどね。
愛知県の県庁にも電話で確認したりしまして、判ったことは・・・上に書いた通りの考え方で正解でした。

『名古屋コーチン』は東海地方を代表する地鶏です。東海地方では他に奥美濃古地鶏などが有名だそうで
地鶏の王様という表現も指摘を受けましたが、間違いなく地鶏なんです。
ただ、『名古屋コーチン』の名前があまりにも有名すぎてわざわざ地鶏申請をする必要がないってことらしいです。

それを説明したら昨日は、「じゃぁ地鶏じゃないじゃん‼」って言われたので、この場では補足説明。
松坂牛などの牛肉の場合は国産牛と和牛という識別があるんです。
『和牛』は国産牛でも飼育条件を限定された牛肉にしか使えない名称ですが、
『神戸牛』『松坂牛』と聞けば高級なお肉と誰もが思うから敢えて「和牛の・・・」なんて言わないわけで
名古屋コーチンも高級な鶏肉として有名、故に敢えて地鶏のくくりを必要としていないというわけです。

『コーチン100%』という表現も疑問に思われたのです。
「100%なんてありえない‼」と言われたんですけど
他にない商品だからわざわざ原価の高いのを知ってて商品に使っているわけで・・・
言われる分には仕方ないですけど、きちんと100%のものだと説明しても
「俺が知っている限りそんな商品は無い‼」とに言われて。

実際にあるから使ってるし、それを見つけたとき、初めて試食した時の感動は凄かったし。
その後にだって、原価の問題、肉屋さんに名古屋コーチンの肉が手に入りにくい状況になったりと
数々問題があって、他の地鶏の肉を混ぜたフランクを試作してみたりしましたよ。
でも、コーチン比率75%、50%、25%で試作してみて、やっぱり100%の味には到底かなわなかったんですね。
だから、以前にも投稿しましたが『奇跡の商品』だと言っているわけですよ。

これからはね、自信を持って声高に宣伝していきます。
『日本で最高級の地鶏』だって‼それを使ったとってもおいしいロールピザだって。
もちろん謙虚な心は忘れずに(笑)




  


2013年08月05日

自分の生き方

色々あった一日だったので腹の中のモノをブチ撒けます。
お聞き苦しいというか、この場合は読み苦しいが正解かもしれないですが・・・

自分の作った商品は『今の自分にできる最上の商品であるべき』と思っています。
しかしながら、自分の満足はあくまで自分の中での満足であり、お客様の満足ではないわけでして
(自分の商品が、美味しくて当然と思える現時点での最善の工夫はしてますが)
自分が思うこととお客様の思う最上の商品とにはズレがあって当然で
自分の中では100点の商品であってもお客様からすれば80点程度だという認識で仕事をしています。
だから、自分では120点の商品を作り上げてお客様の100点をもらえるように
常に自分に高いハードルを設定しているわけです。

以前の仕事で師匠といえる人から言われた言葉は今も心に刻んでいます。
『言われたことをやるだけなら、小学生だってお小遣いを貰えば素直にやる。
指示されたことが、どうしてやらなければならないかを考えられて中学生レベル。
当然高校生や大学生、社会人になればさらに高いレベルの仕事ができて当たり前。』

確かに、出世していく中で仕事の全体像が見えてくると
何を先にやらなければならないか、どのように仕事を進めていなければならないかが
平の従業員のころには気付かなかったことが分かるようになってきました。

案外上に立ってみると偉そうにしたかったけれど、自分より先に進んでいる人(上司)の仕事も
まだ自分にはできないことが良く分かって、まだまだ偉そうにしていられないと何度も思わされて
意外と謙虚になるものでして・・・

その考え方が今にも生きていて
自分に自信がないわけじゃなく、自分の商品に自信がないわけじゃなく
ただただ天狗にならないように、自分より優れている人や商品を見つけては
もっと自分にもできるはずとゴールを先延ばしにすることが更なる自身の成長につながっているわけで。

ゴールなんてないわけですよ、完璧な人間なんて釈迦やキリストやムハマンドのような
偉人くらいでしょ。死ぬまでに人生という名のテストで取れる最高点は99点ですから。
100点取ってしまったら、その人は向こう2000年以上続く宗教の創始者になれちゃいますしね。

そう思っているから、いつも商品をご購入してくれたお客様の反応が怖いし
喜んでくれたら、普通以上にうれしいし、ある意味お客様と常に真剣勝負をしているのです。
反応がイマイチならもっと美味しくする工夫がいるし、より高いレベルを求めていれば劣化することもないし。

そんなことをしてるからいつも神経すり減らして疲れちゃうんですけど。

以前にも投稿したように過去に年間5600時間以上働く人生だったわけで
若気の至りから、若さゆえの愚かさ、上から見た景色を通り過ぎ
そのうえで今の考えに至ったことは現時点での自分の中で最善の考え方、生き方です。

なんでこんなことを長々と書いたかといえば、
すべての考えを相手に伝える前に、謙虚に生きていると伝える前に
積極性がないとか、もっと前向きに生きるべきだ的なお説教を喰らったから。

無論今よりも成長すべきだし、成長できると思っているけど
すでに通り過ぎたレベルの話を、考えてもいないように
他人様から上から目線で言われて、つい愚痴りたくなったから。

偉そうなことを言ってもまだまだガキンチョなのですね。